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ULA Equipment(ユーエルエー イクイップメント)は、2001年にアメリカ、ユタ州で創業したULシーンを黎明期から支える老舗のULバックパックブランドです。 創業当時から今に至るまでバッグに特化した製品開発を行い、なおかつアメリカ製を貫くその姿勢と、アメリカのらいいプロダクトにBAMBOO SHOOTSでも注目し、かつても取り扱いがありました。 今年より本格的な取り扱いを始めるにあたり、10月下旬にBAMBOO SHOOTSクルーが アメリカ、ユタ州ローガンにあるULA Equpmentの本拠地を訪れた際の様子をレポートします。

ULA Equipment (以下、ULA)の本拠地であるユタ州ローガンは、ユタ州の州都ソルトレイクシティから北に約130kmの場所に位置する。また、ユタ州立大学のメインキャンパスがあることでも知られています。ローガンは豊かな自然に囲まれており、一年を通して様々なアウトドアを楽しむことができます。その証拠にBAMBOO SHOOTSで取り扱いのあるALTRAやJOLLY GEARもローガンに本拠地を構えています。 

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今回、私たちBAMBOO SHOOTSクルーの目的は、店頭で販売する製品の仕入れと、ULAのオーナーであるピーターさんに様々な話を聞くために直接会うこと。というわけでULAの本社と併設されている工場に訪問してきました。ULAの本拠地は左の写真の様にのどかな牧草地帯のそばにあります。

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緊張しながら、オフィスのドアを開けると広々としたオフィスが現れました。平屋建ての工場は天井が高く、オフィスと生産設備を兼ね備えた作りになっています。それとは別に中二階部分にバッグの在庫や資材などが保管されているスペースもあります。上の画像を見ると分かる通り、部屋中は資材や生地で溢れかえっておりなかなか圧巻の光景。工員数は15名ほどでULAの製品は全てここで生産されているとのこと。もともとはこの倍の工員が在籍しておりもう1ラインあったが州の政策により維持が難しくなり、現在の規模に落ち着いているようです。ちなみにこの日ピーターさんはやむをえない用事で立ち会えず、代わりに共同経営者で現場の責任者でもあるロドニーさんが我々を出迎えてくれました。

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1.ロドニーさん(写真左)はULAでは最古参のスタッフでプロダクトへのこだわりがとても強い職人気質の人。目の前にある巨大なコンピューター式の生地の裁断機について我々に説明している最中。2.アルミステーをバックパックの背面に合うように加工する機械。3.バッグに使う多種多様なパーツが並んでいる 4.出荷待ちのバッグの数々。

工場を案内してくれたロドニーさんはULA歴10年以上の大ベテランでULAのモノづくりを古くから支えてきた立役者なのだそう。プロダクトへの拘りも並々ならぬもので、質問をすると製品や縫製に関しての知識を惜しげもなく披露してくれた。そんなロドニーさんに生産設備が主にある一階部分をぐるっと回り説明をしてもらった後は、バックパックの在庫が置かれている中二階部分へ私たちを案内してくれました。

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中二階部分には大量のショルダーベルトやカスタムバッグがずらりと陳列されている。
また、奥には背面パッド等に使われるであろう、裁断前のウレタンフォームが巨大なロール状になって鎮座していた。

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カスタムオーダーでサイズやショルダーの形が合わずに返品されてきたバッグや、スタッフがテストサンプルとして使用したバッグのプロトタイプがまとめられている。これらのバッグはセールなどでディスカウントして販売されるそうです。

ボックスの中の製品をひとつづ見せてもらいながら、商品や生地のことなど様々な話をしている最中にふとロドニーさんにこんな質問を投げかけてみた。

「今、いろんなブランドでUltra Fabricは最もホットな生地としてこぞって採用しているし、あなたたちもUltra Fabricを使用したバッグを作っているけど実際のところ他の生地に比べて機能や耐久性はどうなの?」

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確かに2,000マイル(3,200km)歩いたCatalyst(スライド1-3枚目)はそんな距離を歩いたとは思えないほどまだまだ生地にハリがあり、使い込んで劣化している様子が少ない。
一方で200マイル(320km)歩いたUltra素材のバックパック(スライド4枚目)は素材の特性もあるが明らかに新品とは異なる生地の風合いで使い古した感じが見て取れる。

すると、ロドニーさんはROBIC NYLONに絶対的な信頼を置いているようで、
「Ultraが求められるのは分かるよ。結局はみんな新しいものが好きだからね。でもRobic Nylonにはそれに勝る魅力があるんだ。」との熱弁。

ULAの各アイテムが揃えられたサンプルボックスより、2,000マイル(3,200km)歩いたCatalyst(スライド1-3枚目)を取り出して語りだす。

「ULA equipmentでもDCF(ダイニーマコンポージットファブリック)を採用したことはあったよ。ご存じの通り、あれは軽くて丈夫で防水性もばっちりさ。でも詰まる所、あれは結局は不織布なんだよ。つまりストレッチ性がないから、引張強度に劣るんだ。UL HIKEには有効でも、重い荷物を抱えて長時間過ごすスルーハイクには疑問が残る素材だ。Ultraはその点、Woven Fabric(織物)だから、同じダイニーマでもストレッチ性を有している。これが僕たちがUltraを採用する理由さ。」

「それでもなお、スルーハイクにおいて特別な素材はRobic Nylonであると僕は信じているよ。このカバンを見てくれ。君たちには、果たしてこのバッグで何マイル歩いたかわかるか?なんと2,000マイルだよ。端っこを見てごらん、まったく擦り切れてもいない。なんと素晴らしい素材か。」

「確かにRobic Nylonは防水性には劣るよ。でもそんなのドライバッグさえあれば何とでもなる話さ。クラシックな素材ではあるけれど、やっぱり僕はRobic Nylonを信用するね。」

ロドニーさんが語ってくれた内容はULAが長年ブランドの顔として熱烈にROBIC NYLONを推す理由がわかったまさに目から鱗が落ちた話でした。
ロビックナイロンは軽量化はもちろん必要だけど、半年以上のロングトレイルを歩ききれるような丈夫なバッグが欲しい、という一見矛盾したハイカーの願いを叶える素材だったのです。

【ROBIC NYLONとULTRA素材の違い】
ロドニーさんの熱いロビックナイロンへの情熱は伝わったかと思いますが、もちろん最新のUltra Fabricも素晴らしい素材です。下記にそれぞれの生地の違いを簡単にまとめてみました。モデル選びの際の参考にしていただければと思います。
分かりやすさを重視して簡潔に説明していますので、より詳しく知りたい方はぜひ、店頭スタッフまでお尋ねください!

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【ROBIC NYLON】
グリッド柄が特徴的なナイロン素材で耐久性、軽量性、撥水性に優れている。ULAでは最も標準的な生地として数多くのアイテムに使用されている。

→特徴
・リップストップ織で強化された生地は引き裂き強度と耐摩耗性に優れる
・生地表面にDWR(耐久撥水)加工と裏地にウレタンコーティングが施されており耐水性に優れている。
・ナイロンらしい発色の良いカラーリング
・クラシックな見た目
・比較的安価

→こんな人におススメ
・クラシックな見た目を重視する方
・ロングトレイルや長期間の旅行などでハードに利用される方

ROBIC NYLONのバックパックはコチラ
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【ULTRA FABRIC】
同じく軽量で防水性に優れたDCF(ダイニーマコンポジットファブリック)と同程度の防水性を持ち、なおかつ引き裂き強度や耐久性はDCFよりも優れていることから各ULブランドがこぞって採用している最新素材。

→特徴
・軽量且つ引き裂き強度、耐久性に優れる
・完全防水
・独特な織模様と紙のような質感
・ロビックナイロンに比べ軽量であるが値段は高価

→こんな人におススメ
・とにかく軽量化を求める人
・より防水性に優れたバッグが欲しい人


※現在Ultra Fabricを使用したバッグは完売となっています。
次回は2024年に入荷予定です。

【さいごに】

今回、ULAの本拠地を訪れて、単純にULAがこれまで以上に好きになりました。

自分でも使用していく中で、モノの良さは理解していたつもりでしたが、現地を訪れて話を聞くことで、今まで知りえなかったブランドヒストリーや作り手の熱い思いを受け取りました。
ULA EQUIPMENTは20年近くもバッグに特化してモノづくりを行い、今でもアメリカ生産にこだわる数少ないブランドです。
軽さ、背負いやすさ、耐久性に優れたクラフトマンシップに満ちたバッグは、背負う価値のあるバックパックです!
今後もBAMBOO SHOOTSでは力を入れて取り扱いますので、お楽しみに!