《 自転車輪行旅 千葉房総半島編 》1泊2日のバイクパッキングで房総半島を堪能してきました◎

先日、人生初の輪行旅をしてきた店長の大田です。
ボクのこれまでの自転車歴といえば、中・高校生までは毎日の自転車通学。
大学生入学で上京すると同時に、当時の念願だったクロスバイクを手にし、都内を中心にクロスバイクに跨り食を求める日々。
わざわざ自転車で食べに行くくらいなので、自転車に乗ることは好きでしたが今思い返すと何とも言えない遍歴です(笑)
そんなボクですが、いつも心の奥底に憧れはあったのです。
『いつか長距離の自転車旅をしてみたい』というバックリとした憧れが。
地元に続く「東海道」や、瀬戸内の島を巡る「しまなみ海道」など、有名なルートのログを見ては走ってみたいと思っていました。
でもそう思い立っては見るものの、いざ予定が空くと行き慣れているハイキングを選択してしまう。
結局は山を歩くのが好きだから仕方ない、といつも後回しにしてしまっていたんです。
ところが最近。
自転車を新調したことをきっかけに、うちに秘めた思いが爆発し?自転車熱がメラメラと再燃。
そんな時に房総半島の輪行旅の話が舞い込み、今回晴れて憧れの輪行旅に行ってきたわけです。
少し前置きが長くなってしまいましたね。
それでは早速、旅の様子をどうぞ!
最後には今回の旅で使用したアイテムのレビューも載せていますので、そちらも合わせてご覧ください◎



今回の輪行旅は上図(※Google Map、YAMAPより引用。)を見ていただくと分かるように、千葉県の房総半島をグルっと囲うようにコースを設定。
1泊2日で走行距離はおよそ150kmとなり、その道中には気持ちの良い海岸線を走るセクションもあれば、内陸の田んぼ道を駆け抜けたり、峠を越えたりとバリエーションに富んだ最高のコースでした◎
《 1日目 》

スタートはJR内房線 館山駅。
集合場所の館山駅までは、輪行で電車を乗り継いで行きました。
本当は始発で久里浜に向かいフェリーで優雅に~なんて考えていましたが起床が間に合わず。。断念(笑)
準備を終え駅周辺で朝食をとり、11時頃に館山を出発。
まずは房総半島最南端の「野島埼」を目指し、房総半島を南下していきます。

今回の旅を共にするボクの相棒(写真右)は、《 SURLY / STEAMROLLER 》.
シングルスピード(フリーギア)ですが、峠道が少ない今回の旅では何不自由ない旅路を提供してくれました◎
何とも言えない山吹色フレームがお気に入りポイントです。
この旅を計画&アテンドしてくれた弊社T先輩の相棒(写真左)は、《 BLACK MOUNTAIN CYCLES / MCD 》.
自転車熱の火種をボクに吹き込んだ張本人であり、生粋の自転車好きであるT先輩は、本体のカスタムから取り付けのバッグやギアまで抜かりないご様子。
これを見てしまうとボクももっとゴツイのが欲しくなってくる。
これぞサイクリング沼サイクル。


途中、館山湾南部に突き出る陸続きの小島「沖ノ島」に寄り道。
沖ノ島は小規模な島内にも関わらず、丘陵部から磯部や砂浜と散策しがいのある地形が多い。
コンパクトにまとまっているので、少ない時間にサッと歩くだけでも十分楽しめる。オススメのスポットです◎

この写真は国の登録有形文化財に登録されている「洲埼灯台」から見た房総半島。
ここからは、対岸の三浦半島、さらには富士山や伊豆諸島も望めます。
この時間帯は、春霞がすごく残念ながら富士山や伊豆諸島までは見渡せませんでした。
ちなみに、この洲埼灯台と対岸の三浦半島にある剱埼灯台を結ぶラインより内側を、国は東京湾と定義しているそうですよ。

ここから先はひたすらに「房総フラワーライン」をひた走る。
実際は、館山を出発してからずっと房総フラワーライン上を走ってきたわけですが、洲崎灯台を越えた辺りから様相が変化。
これだけ広々とした道にも関わらず交通量が少なく、しばし開放感たっぷりのライドを楽しんだ。


25kmほどライドを楽しんだところで昼食。
偶然目に入った「寿し」の文字に釣られて入店。
女将さんにオススメしていただいた地魚握りと、名物だというブダイの赤漬けを注文。
1つ1つのネタが大きすぎる大ボリューム寿司に心も体も大満足。
漁港沿いのローカル寿司屋である「巴寿し」、入店前から勝敗は決まっていたわけですが想定の上をいく満足感でした◎

腹ごしらえも澄んだところで、さらに10kmほど南下していよいよ野島埼へ。
途中、コンビニを見つけては気軽に補給できるのも自転車旅のいいところ。

山では気軽にアイスなんて食べられないですからね。(笑)
悠長にアイスを頬張る我々ですが、この休憩が後に惨事の引き金になることをこの時はまだ知らない。


野島埼に到着。
灯台が有名で一般客も上まで登れるそうです。
房総半島南端の岬とあって、本日立ち寄った場所の中で一番の賑わい。
とくに国外の観光客の方が多くて驚きましたが、観光ツアーが組まれているのかもですね。
ここから折り返しとなり、次は北上して本日のライドゴール予定地である JR内房線 千倉駅を目指します。




時間はあるので、漁港に立ち寄ったり、ブランコに揺られたり、またまた補給したりしながらのんびりと千倉駅へ向かいます。

17時前に千倉駅に到着。
15分ほど後にタイミングよく電車があり、自転車を解体しているとT先輩からとんでもない一言が飛んできた。
「アイス食ったコンビニにヒップバッグ忘れたわ!」
一瞬どこのことか分からなかったそのコンビニ。
それほど記憶からも遠のいていたあのセブン。
我々が悠長にアイスを頬張ったあのイレブン。
距離を調べると往復で30km弱。
内房線は本数が少ないので、徐々に傾く陽に次第に焦りを感じつつ来た道を戻る。

すっかり夕暮れの道を時計を気にしながら自転車を漕ぐ情景に、夕飯の時間を気にしながら急いで家に帰る幼少期の景色が重なる。
ものすごいノスタルジックさと、今日何時に目的地に着くのかという焦燥との狭間を行き来しているうちにあの夕日色のコンビニに到着。
無事にヒップバッグを回収。中身も無事で一安心。
T先輩はバッグの中身が無事なことに、ボクは19時台の電車に間に合いそうなことに安堵し、もう一度アイスを頬張って正真正銘のゴールへ。

再び千倉駅に戻ってきたのは19時前。
なんとか19時台の電車に間に合いました。
自転車を分解し、忘れ物確認をしてJR内房線 千倉駅⇒JR外房線 上総一ノ宮駅へ。

輪行中は、ただでさえ自転車が嵩張って迷惑になりかねないので、一番広い先頭or最後尾車両のさらに端に乗る。
そうして電車に揺られること約2時間。上総一ノ宮駅に到着。


あたりは完全に真っ暗、さらに雨がパラついていたので急ぎ足で本日の宿へ。
今回は「オーシャンスパ九十九里 太陽の里」という温泉施設に宿泊。
22:00手前にやっと夕飯にありつけ、南房総を満喫した初日が終了。
《 2日目 》

8:00に出発。
朝一から降ったり止んだりの怪しい天候。
この日は九十九里から、観光路線として人気の高い「いすみ鉄道」の終着駅である上総中野駅を目指します。
まずは九十九里浜沿いを南下していすみ鉄道の始発駅 大原駅まで。
さすがは国内有数のサーフエリアである九十九里。
数多くのサーフショップが立ち並ぶ街を潜り抜けます。


スタートしてすぐにある一宮海岸から、TOKYO 2020 五輪にてサーフィンの大会会場となった釣ヶ崎海岸までは九十九里の浜辺風景を横目にゆったりと下る。
釣ヶ崎より先はいよいよ内陸にハンドルを切る。
この先は峠のセクションが出てくるので、まずはお腹を満たすために昼食を。

2日目の昼食は『孤独のグルメ』にて、紹介されたことがあるという「源氏食堂」へ。
T先輩は上ロースカツ定食、ボクはブタ肉塩焼き定食を注文。
どちらも源氏食堂の王道メニュー。
ブタ肉塩焼き定食は、トンテキの塩バージョンのような佇まい。
タレがよく絡むのでめちゃくちゃ美味い。

満たされた体で いすみ鉄道 大原駅に到着。
ここからまた風景がガラッと変わって、夏の田舎を彷彿とさせる田園風景の中を走っていきます。



虫取りや魚釣りにでも行くかのような道を進む。
個人的に大好きだったゲームソフト「ぼくのなつやすみ」シリーズの中に入ったかのような気分。
脳内には久石譲さんの楽曲がメドレー形式で巡り、幻聴でセミの鳴き声が聞こえるような世界の中をただただ漕いでいく。


並走し、時に交差する、いすみ鉄道の線路。
広い空の青と鮮やかな木々の緑の中に映える錆びた鉄がとてもいい。




大原駅からおよそ25㎞。
田んぼに囲まれて育ったボクにとっては原風景とも呼べる景色の中を走り、ついに終着駅の上総中野駅に到着。
ここまで2日間でライドした総距離およそ150km。
昨日の”あのセブンイレブン”往復があったおかげで150kmに到達したみたいです(笑)

( 左:いすみ鉄道 右:小湊鉄道 )
上総中野駅は、いすみ鉄道と小湊鉄道が交差する唯一の駅ですが無人駅。
今の時代、無人駅でもICの機会が設置されているとことが多い中、小湊鉄道は乗車後に車掌さんが切符を切ってくれる昔ながらの方式。

ボクらも乗車したのでもちろん切符を切ってもらいました。
IC時代に、これを体験できるだけでも乗ってみる価値があるのでは◎


そうして、これにて房総半島自転車旅は終了。
この後は都内まで輪行し解散。
海あり、浜あり、山あり、峠あり。
交通機関も要所で駆使しつつ、美味しいローカルグルメを堪能。
初の輪行自転車旅で房総半島を走れてよかったなと、心から思える最高の旅路となりました◎
輪行旅、自転車旅、バイクパッキング、呼び方はさまざまありますが、一括りに”自転車を使っての旅”は愉快爽快刺激的で。
これはもうどっぷりハマること間違い無しです。。
登りたい山に滑りたい山、歩きたいトレイルに走りたいトレイルとすでに忙しかったところに、自転車で走りたい道が加わってしまったので今年の夏のスケジュールを見直さないといけませんね。
ありがたい悩みです!
それでは最後に着用したアイテムレビューを書いていきます。
《 着用アイテムレビュー 》



今回は、気温が2日間どちらも最高で20度前半。
雨混じりの予報でロングスリーブのレインジャケットを携行することを考慮して行動着はショートスリーブをチョイスしました。
着用してまず感じたことは自転車とショートスリーブシャツの相性がすごく良い事。
脇の下がバタつかない、適度に風をシャットアウトしてくれる&適度に通気してくれる、これは発見でしたね。
歩く速度では感じられない感覚で、シャツの前立て部分や半袖の袖口から勢いよく風が入っては抜けていくので非常に気持ちがいい。
今まで夏山ではベースレイヤーに長袖シャツ派だったボクも半袖シャツの良さに気が付く良い機会となりました。
JOLLY GEARはフード付きなので、フードを被れば首元を日差しから守ってくれつつ帽子が吹っ飛ぶ心配もしなくて良いという優れもの。

さらに2024SSから”ショートスリーブのみ”フードが取り外し可能な仕様に変更◎
今回の総柄のトレイルマッドネスシリーズは、アロハっぽい着こなしが出来るのでフードを取り外せば、より一層タウン使用としても着用しやすいのでないかと!
しなやかなストレッチ生地かつUPF30で紫外線もカット、そして抗菌防臭加工とJOLLY GEARの良いところはもちろんそのままですので、この夏場は重宝する予感がしています!


着用サイズ:S (178㎝/65kg)
先ほどのショートスリーブシャツとセットアップで使用したいサンスリーブ。
長袖だと少し空気が籠って暑いけど、日差しから肌は守りたいという方はサンスリーブは必携装備かと思います。
フリップ-フロッパー サンスリーブをシャツと合わせて着用するも良し、全く別のシャツに派手なサンスリーブを合わせるも良し◎
非常にサラッとテロっとしている生地なので、汗ばんだ時の不快感が少ないです。
脇下側には調節コードと、裏地には滑り止めが付いているのでフィットはある程度お好みで調節可能ですが、サイズで迷われている方が多い印象。
参考までにボクはSサイズ着用していて、腕の長さ176cm(左右の指先から指先)で、長さと幅ともに十分着用できています。
サンスリーブの詳しい採寸はオンライン商品ページに記載していますので、そちらをご覧ください。


■ルナサンダル / べナード2.0
着用サイズ : US8.5 (足の実寸26.3㎝ほど)
今回の旅の足元に選んだのはLUNA SANDALS / VENADO2.0
初の輪行旅にルナサンダルで行けるのか?と少しだけ頭に浮かびましたが、いつもずっと履いているし問題ないと踏んでチョイス!
結果的には全く問題なし!
指の付け根が痛くなる可能性も考慮して足袋ソックスを合わせていきましたが、正直必要なかったかもしれませんね。
特に2日目に九十九里を通った際は、そのまま海に足だけ浸かってみたり、すぐに裸足になって浜を歩いてみたりと、よりフィールドを気軽に楽しむ選択ができたと思っています◎

いかがでしたでしょうか。
ここ1ヶ月で自転車熱が急騰してしまった大田の人生初!輪行旅の報告でした。
次回は、すでに岩手県へ輪行してみようかと計画中。
実際に行ってきたあかつきには、またブログで発信したいと思っておりますのでお楽しみに!
自転車に関して、まだまだ知識が浅いのでお客様の自転車エピソードやオススメの1台などなど、ぜひお聞かせください◎
それでは。
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◎今回着用レビューしたアイテムはコチラから⇓
■ジョリーギア / トリプルクラウンボタンダウン ショートスリーブ
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