《 木曽駒ヶ岳-濃ヶ池 》原点に立ち返る木曽駒ヶ岳登山
「みなさんが登山を始めたキッカケ、山登りの原点は何ですか?」
いつもバンブーシュートブログをご覧いただきありがとうございます。
10月に入り、今年の夏山シーズンも最終盤差し掛かりましたね。
皆さま今シーズンは、存分に楽しめましたでしょうか??
夏山シーズンが終わっても秋・冬と夏とはまた違った楽しみ方のシーズンがやってきます。
夏山を思う存分楽しめた方も、夏は暑くて動けなかった、、
という方も季節の切り替わりに合わせて山の楽しみ方も変わっていくので、そろそろ山の衣替え行っていきましょう!
さて、冒頭の突然の問いですが、みなさんはその問いに対して明確な答えは浮かびますでしょうか??
ボクの場合は、思い返すと幾つかの決定的なキッカケが積み重なっている気がするのですが、そのうちの1つでおそらく1番最初のキッカケになったであろう経験。
それが、今回の舞台である中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳登山。
遡るのこと20余年。
まだ保育園年少さんだったボクは、祖父祖母に連れられて初めての登山デビュー。
駒ヶ岳ロープウェイから千畳敷カール、先にある乗越浄土の宝剣山荘へ。
この時の経験が大きな衝撃だったのか、その年から4年間続けて木曽駒ヶ岳登山が恒例の家族行事になるほどにボクはハマってしまったみたいです。
当時、ボクが日々食い入るように見ていた(と言われている)木曽駒ヶ岳の地図がコチラ。
著者 : 中村 至神
発刊 : ほおずき書籍(1994年)
今回の原点回帰登山に際して、実家でわざわざ探してもらって手元に送ってもらいました(笑)
宝剣山荘から宝剣岳へのコース詳細ページなんかは、特によく見ていた記憶が蘇ります。
さて、前置きがかなり長くなりましたが、そんなボクの原点といえる木曽駒ヶ岳に久しぶりに登ってきたので、オススメコース紹介とギア&ウエアレビューをお届けです。
【 木曽駒ケ岳 】
中央アルプス最高峰2,956mの標高を誇りながら、1967年に開通した駒ヶ岳ロープウェイのおかげで、老若男女問わず3000m級の景色を堪能できることが魅力の木曽駒ケ岳。
日本百名山や花の百名山にも認定される中央アルプスの名峰で、上述の駒ヶ岳ロープウェイやロープウェイを降り立った先に広がる千畳敷カールなど、山頂を目指さなくとも見どころは満載です◎
駒ヶ根ロープウェイは、その高低差が日本一(955m)を誇り、およそ7分30秒で絶壁を駆けのぼる様は一種のアトラクション、遊覧としても楽しめます。
ロープウェイ千畳敷駅⇔山頂の往復される方が多いですが、体力と時間が許す限り是非とも「濃ヶ池」まで足を伸ばしてみてほしいです。
木曽駒ケ岳といったら千畳敷カールが有名ですが、ボクはもっぱら濃ヶ池推し
多くのカールを有する木曽駒ケ岳で、ここまで大きな氷河湖が残っているのはここだけです。
秘境感のある巨大なカールの底で、池に反映る山肌を眺めながらただただボーっとするのは至福の一時ですよ◎
■菅の台駐車場~ロープウェイ~千畳敷
朝6:15発の始発バスに乗るために夜のうちに菅の台に到着し車中泊。
シーズン中は平日といえど、朝早い時間帯は非常に混み合う菅の台バス停。
この日も5:50に並び始めて既にこの位置、平日にも関わらず臨時便が出るほど。
はたして週末はどんな状況になっているんでしょうか。
なんとかボクたちは臨時便に乗り込み、スリリングなロープウェイを乗り継いで千畳敷へ。
千畳敷に降り立つと、一帯は生憎と雨混じりの霧に覆われていました。
■千畳敷~乗越浄土~木曽駒ケ岳山頂
ヤマテン情報では、午前9時以降に晴れマーク。
午後15時以降に雨マーク。
ちょうど行動中の時間は晴れるという予報を信じて、風が無く霧が重く圧し掛かるカール内部を登っていく。
カールを登り切って乗越浄土に到着した頃には、まだまだ鈍く暗く水分を多く含んでいた霧が、中岳山頂手前では薄明るくなっていた。
時計を見ると8:53.晴れるのは時間の問題といったご様子。
さすがヤマテン。
乗越浄土に至る道で、すでにバテていた今回が初登山の友人Tの表情にも生気が戻る。
山頂への登り返しに取りつく頃にはすっかりご機嫌な空模様となっていた。
■木曽駒ケ岳山頂~濃ヶ池
9:20 青空と浮雲に囲まれた大パノラマが広がる山頂に到着。
ゆっくりしたいところだが、本日のメインディッシュは濃ヶ池。山頂では休憩せず先へ進む。
山頂にから濃ヶ池方面に伸びる稜線。眺望が素晴らしく、ここは晴れていてほしいと思っていたが思い描いた通りとなった。
晴れてほしいタイミングで晴れる、ここ最近そんな山行が多い気がする。
前回、前々回の富士山や瑞牆山もそうだったな。
ん?今年はまさか晴れ男なのか?と調子に乗りかける自分がいたが、思い返せばそれら全て友人のアテンド登山。
おそらくは友人の”晴れ力”にあやかっているだけだろう、、などと些事を自己完結しながら大展望の中を行く。
■濃ヶ池
11:00 濃ヶ池到着
ボクの今回の目的はここでゆっくり時間を潰すこと。
ここで湯を沸かしてコーヒーを淹れて、ご飯を食べること。
休日の度にお世話になってるコーヒースタンド『DAGSS COFFEE』の自家焙煎豆を特別な場所で淹れる。
『MOUNTAIN GOURMET LAB.』の山飯を原点の風景を眺めながら食べる。
この日の1杯はペルー。
モラレス オーガニック(ウォッシュト)。
カシスやスモモのようなしっかりした果実感のあるとてもジューシーな1杯。
後味に爽やかで心地いい余韻が長く続く、この場所にピッタリなコーヒーだった。
23gの豆を380mlのお湯で落としていく。(3人分)
今回ばかりはこれ以上ない一杯を淹れたい衝動に駆られて、自宅さながらの大袈裟なセッティングとなってしまった。
MOUNTAIN GOURMET LAB.の山飯は、コーヒーとの相性を考えて《ラムと豆のトマトシチュー》を。
なにより一度、これをパンにディップして食べてみたかった。絶対に美味しいと思っていたが、これが想像以上に大正解◎
葉音も立たないような凪の濃ヶ池とは対照的に、高揚感と満足感の入り混じった波が押し寄せてのまれていく、そんな一時、至福の一杯と一皿だった。
■濃ヶ池~千畳敷
濃ヶ池を後にして帰路につく。
木曽駒ケ岳と中岳の裏側、中腹をトラバースして乗越浄土に戻るこの道もちょっとした秘境感があってまだまだ楽しめる。
乗越浄土直下にある駒飼ノ池周辺では、ライチョウの2家族と遭遇。
中央アルプス山域では絶滅寸前だったライチョウですが、保護活動が功を奏し個体数が戻ってきているようで、現在は推定120羽以上が生息しているそう。
上の2枚の写真中には、おそらく合計3羽が映っている。
乗越浄土手前では、おかえりと言わんばかりのホシガラスによるお出迎え。
最後は千畳敷カールを駆け下り、行きと同じくゴンドラに乗り込んで菅の台駐車場へ下山して無事山行終了。
ありがとうございました。
■アイテム紹介
それでは、最後に今回使用したアイテムの紹介です↓
■PARAPACK
- P-CAP
すでに何度もレビューしているパラパック。
パラパックラバーのボクは、今期の新色も購入!
このCACAOカラー、落ち着いていて秋の色づいた山に溶け込む良い色味です◎
同じく新色のSALT BUSHも、葉の落ちた冬の低山や積雪のスノーハイクで良く映えそうな淡い色合いでオススメですよ。
また、つい先日パラパックから新型のB-CAPが発売されたばかり!!
B-CAPは待望のハット型。
ハット派の方はもちろん、普段はキャップ派の方もB-CAPはキャップのエッセンスが残る要注目アイテムですよ!
■NORDA
中厚ソールですが、接地面が広いので安定感抜群◎
ビブラムメガグリップのクッション性は言わずもがなですが、さらに注目なのはミッドソールまでビブラム社製であること!
低反発系のクッション感覚で、地面に馴染む感覚があります。
ダイニーマ素材が採用されたアッパーに加えてビブラム社製のミッド&アウトソール、シューズ全体で耐久性に優れた一足◎
バンブーシュートでは、今期からモデル001に加えて、002も取り扱いをスタートさせているので、こちらも要チェックです!
■BAMBOO SHOOTS
- SHORT SLEEVE OPEN COLLAR SHIRT
BAMBOO SHOOTSが提案する半袖山シャツ。
袖裏に配置したベンチレーションは、ザックを背負っても干渉しないのでナイロン素材でも換気性◎
風が強い場面では、反対にナイロン素材が風を適度に防ぐので体幹部のウインドシェル的に活用もできます。
夏のイメージが強い半袖シャツですが、秋の登山ではロングスリーブと合わせたレイヤリングで良い役割を果たしますのでお試しあれ◎
■TRAIL BUM
- BUMMER
今回、贅沢なコーヒーセットを持ち出しす日帰り山行にチョイスしたのはバマー。
いい意味で変哲の無い形状は、少し荷物が多い時の日帰り山行や、小屋泊登山にうってつけ。
個人的には、トレイルバムのショルダーベルトが背負いやすくて気に入っています◎
実はこの日、合わせたわけでもないのに3人ともトレイルバム!笑
見事なトレイルバムトリオでした◎
24秋冬モデル入荷しているので、トレイルバム各モデルぜひチェックしてみてください!
■HMG
容量10LのDCFフードコンテナ。
新製品として登場の際、従来のロールトップスタッフサックを使用すれば事足りると思っていました。
が、実際に使ってみると非常に使い勝手が良い◎
多くのザックの開口部の幅にフィットする長方形型で、10Lという容量がクッカーセットと食事数食分を詰めてちょうどいい大きさ。
ロールトップ部を持ち手に出来るので、テント場や小屋で一式を持って移動する場面などでスムーズです◎
今回は、個人的には原点に立ち返る特別な登山でした。
自分に特別な山(場所)で過ごす、特別な時間。
皆様にもきっとどこかあることでしょう。
そんなお話も、ぜひ店頭にてお聞かせください!
それでは。
バンブーシュート 大田
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