〈クレッタルムーセン〉完全防水⁉雪、氷をから身を守るソフトシェルアノラック！
個人的な意見ですが、優れたデザインを持つアウトドアウエアの中でも特にウィンター向け（スキー、スノボー、アイスクライミング、そして複合したものなど）のアイテムは、極限の状況下も想定されるためか、時に「？」と思うようなアイテムがあり、秋冬シーズンのコレクションにはワクワクさせられます。
2022年多くのブランドのラインナップを見た中でも、異彩を放っていたのはこちら。
〈KLATTERMUSEN (クレッタルムーセン)〉のスキーマウンテニアリングのために作られたソフトシェル素材のアノラック「Lodur Anorak」。透湿性に特化した素材使い、ディティールを備えたウエアです。
※スキーマウンテニアリング：スキーと登山の両方の要素、スキルを含んだ雪山で行われる競技
セレクトカラー：RAVEN-RAVEN
セレクトサイズ：M , L
KLATTERMUSEN (クレッタルムーセン)
〈クレッタルムーセン〉は、北欧最大の山岳リゾートであるスウェーデン・オーレ発の1975年創業の孤高のアウトドアブランドです。
厳選されたマテリアル、人間工学に基づいたデザイン、独自のディテールにこだわった製品作りに特徴があり、中でもサステナブルに関する取り組みは広く評価されています。
極北の地で開発されたその製品は、創業から四十年以上、数多くの冒険者たちに評価され続けています。
Lodur Anorakを知る3つのポイント
・ブランド独自に開発した完全防水素材ソフトシェル「クータン®3」採用
・透湿性に特化したデザインでロールアップ出来る背面
・冬場のアクティビティに対応するディティール満載
まず素材について。
ソフトシェルなのに、完全防水素材
ファブリックには、クータン® 3レイヤーを採用しています。
こちらは、〈クレッタルムーセン〉社が独自に開発した防水透湿技術で、PTFE（フッ素樹脂）を含まない膜を開発し、生産時にフッ素化合物を含まないようにすることで、既存の生地の性能と持続可能性（サステイナビリティー）の両方を向上させるために開発された素材です。
柔軟性があり、優れたストレッチ性を持ち、100% フッ素フリー。
表生地には、再生原料から作られたポリアミドにエラスタンをブレンドしたハイブリッドテキスタイルが使用されたストレッチ素材で、裏地にはコーデュロイ柄のポリアミドを使用し着心地を向上させています。
機能性を追求するとともに、環境に配慮したもの作りを続けている〈クレッタルムーセン〉らしい素材使いとなっています。
補足として〈クレッタルムーセン〉のサステイナブルな取り組みはこのようなことが挙げられます。
2004年：コットン製品にオーガニックコットン素材を導入
2008年：魚網を利用したリサイクルポリエステル素材の使用を開始
2010年：世界初のフルオロカーボンフリー（有機フッ素化合物の完全排除）ジャケットを発表
2014年：すべてのウール製品をトレーサブルなミュールシングフリーのメリノウールに変更
2015年：ナイロン素材を石油の代わりに大豆の基質から生成されたバイオマスナイロンに変更
2017年：アウトドアブランドで初めてコレクション全製品を PFOA フリー（有機フッ素化合物の完全排除）に成功
さらに驚きは、最大限の通気性を高めるために生地にシームテープ処理は施していないこと。多くのレインウエアがステッチからの浸水を防ぐため行う処置を、逆に透湿の妨げになるという解釈なのか排除。
使用している生地が完全防水であることに加えて、主な用途が所謂ウィンタースポーツ
で「雨」を防ぐではなく「雪や氷」を防ぐという視点であれば、ということなのでしょうか。
続いて、注目したい作りがこちら。
まずは、こちらのブランド公式のYOU TUBEをご覧ください。
※0:15くらいがポイントです。
「開いて巻きあげる」
サイドのジッパーを開くベンチレーションは、OUTDOOR RESEARCHのFORAY JACKETなどで覚えたディティールでしたが、開いて更にロールアップするは新感覚でした。
バックパックは覆わず、防水パックを使用して剥き出し！
この大胆な発想ことが、一部に特化したデザインの醍醐味ではないでしょうか。
もちろん、快適さに対して配慮したディティールも満載です。
フードは、頭の動きにしっかりと追従する3Ｄ調整可能
ヘルメットの上にもかぶれる大きさで、ドローコードで調整が出来ます。
ブランド独自のデザインを感じさせる斜めになった首元のストームフラップ。
更にその流れを汲む形でハの字に配置されたポケットは、ウエストハーネスへの干渉を避けるため高めの位置に設定され、さらに内袋をメッシュ素材にすることでベンチレーションとしても機能しています。
手首のエラスティックコードは、風の侵入や体温の放出を防ぐサムホールドとして。
袖の内側に内蔵されたメッシュ素材のカードホルダー付き。
そして、雪崩レスキュー用のレコシステム内蔵と本格派の作り込みです。
スタッフが着てみました
スタッフ大田（178cm）Ｌサイズを着用
山でも、街でも上下ブラックでソリッドな組み合わせ。
素材によって異なるブラック（RAVEN）のコントラストもポイントです。
スタッフ大田（178cm）Ｌサイズを着用
街や下山の一息ならフリースパンツを合わせて少しリラックスムードに。
ハードな環境下のためにデザインならではの魅力は、見た目にも表れていますね。
気になった方はお早めに。
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