BAMBOO SHOOTS MOUNTAIN JOURNEY vol.5

 

 

 

完成したサンプルを試しに、ちょっと山まで

 

ついにディレクターの甲斐による本気の山ウェアのサンプルが上がってきました。今回の「BAMBOO SHOOTS MOUNTAIN JOURNEY」では、ゲストを迎えてフィールドテストに行ったときの様子をお送りしたいと思います。

 

 

 

ついにファーストサンプルが完成しましたね。今回は甲斐さんだけでなく、共同で開発を進めているジャーナル・スタンダードの松尾さん、そしてスタイリストの永田さんにも実際に着て山を歩いてもらう。そういう回です。

 

甲斐:やっぱり自分一人だけでは見つけられない改善点なんかもありますからね。今後もいろんなゲストを呼んでいけたら良いなとは思ってます。

 

松尾:なかなか良い感じに上がってきてますよね。

 

永田:どれも甲斐さんっぽさがあるというか。アメカジとクライミングの合わせ技みたいな。

 

―とりあえず、まずは甲斐さんのスタイリングから見ていきましょうか。

 

 

  • SPREAD WIDE CLIMBING SHORTS RS
  • MERINO WOOL SLEEVELESS T-SHIRTS
  • HIKING CREWNECK BORDER SHIRTS

 

 

 

 

 

松尾:まずもって、山でボーダーというのが新鮮です。そういえば山の服って柄もの少ないですよね。

 

永田:素材はコットンなんですよね?

 

甲斐:そうです。ただ中にメリノウールのタンクトップを着ているので、季節さえ選べばけっこう快適です。両サイドがボタン留めになっていてフルオープンすることもできます。

 

松尾:ショートパンツのシルエットいいね。

 

永田:裾周りがすごくワイドだから脚上げとかも絶対ラクですよね。

 

甲斐:そうそう。下から風が抜けていくから通気性も予想以上に良かった。これで走ったりしても気持ち良さそうです。ヒップポケットは2つに分けてあってスマホがすっきり入るように調整する予定です。

 

 

  • PLEATED CLIMBING PANT TYPE-3 RS
  • MERINO WOOL HALF SLEEVE BASE BALL T-SHIRTS

 

 

 

 

 

甲斐:次は松尾さん。履いてもらったパンツなんですがけっこう自信作です。

 

永田:太すぎず、細すぎずの絶妙なバランスですね。

 

松尾:サイド部分の縫製をシングルにしてるのもあって、スッキリとした見た目ですよね。個人的にはもうちょっと丈が長めでも良いかなあとは思います。

 

甲斐:さっき行った岩場とかはどうでした?

 

松尾:ワイドなシルエットだけじゃなくて、プリーツが入っているから腰回りにゆとりがあって、すごく脚を上げやすいですね。

 

永田:プリーツってもともとオシャレっていうよりは、そういう機能面の向上という意味合いもあったみたいですしね。

 

甲斐:そしてベースボールシャツはメリノウールで作ってみました。

 

永田:ラグランスリーブも、もともとはスポーツウェアに多く見られたディティールですけど、意外と山の服では少ないんですよね。

 

松尾:これは良いと思いますよ。バックパックのショルダーストラップが縫い目と干渉しないから、重い荷物を背負っての縦走とかでも積極的に着られそうです。

 

 

  • SHORT SLEEVE OPEN COLLAR SHIRTS RS
  • ROKX ORIGINAL CLIMBING PANTS

 

 

 

甲斐:永田さんに着てもらった半袖シャツはどうでした?

 

永田:今日はアルファダイレクトのウェアの上に重ね着したんですけど、かなり快適でしたね。肌アタリも良さそうな生地なんで、それこそ甲斐さんが着てたタンクトップとも相性が良さそうです。

 

甲斐:袖の後ろ側がベンチレーションになっているんで、真夏の着用も想定しています。あとはYジョイントスリーブといって、昔の山シャツにもあったディティールを取り入れていて、腕をラクに上げられるようにしています。

 

松尾:甲斐さんと話してたんですけど、やっぱり長袖も欲しいですよね。腕まくりで体温調整できるシャツって、昔からあるだけあって、やっぱり合理的だと思います。

 

甲斐:袖をジップオフできる仕様にしても面白いかもしれないですね。

 

 

櫻井 卓 Takashi Sakurai
ライター。「TRANSIT」「Coyote」などの旅雑誌のほか「PEAKS」など山の雑誌でも執筆。国内外の国立公園巡りをライフワークとし、これまで訪れた海外の国立公園はヨセミテ、レッドウッド(カリフォルニア)、デナリ(アラスカ)、アーチーズ(ユタ)、グランドキャニオン(アリゾナ)、ビッグベンド(テキサス)
サガルマータ(ネパール)、エイベルタズマン(ニュージーランド)など。とくにヨセミテ近辺は、何度も訪れている。
www.subsakurai.com


木本日菜乃 Hinano Kimoto
写真家。株式会社アマナを経て2020年に独立。現在はフリーランスの写真家として「TRANSIT」「FRaU」「BRUTUS」などの雑誌のほか、GOLDWINと環境省の
WEBサイト「NATIONAL PARKS OF JAPAN」にて、日本の国立公園の撮影も担当。新宿御苑などでの写真展も開催している。
www.hinanokimoto.com