BAMBOO SHOOTS MOUNTAIN JOURNEY vol.15

BAMBOO SHOOTS×LOG
甲斐が気になっている
プレテントを試しに編笠山へ

 

 

 

甲斐が前々から気になっていた、というプレテント。2019年にスタートした新しいテントメーカーで、堅牢性と美しさを兼ね備えたテントたちは、最近ぐいぐいと人気を伸ばしてきています。今回は、プレテントのディストリビューターであるLOGの鈴木さん、笈川さんとの登山が実現。実際に山でプレテントを試させてもらえることに。 

ルートは観音平から入って、編笠山に登り青年小屋でテント泊。翌日は権現岳を通って下山するループトレイルです。

樹林帯を抜けるとなかなかに急登が続きます。ただ、甲斐もLOG2人もULスタイルだから割とテンポよく登って行きます。

 

 

 

 

 

「そのバックパック、可愛いですね」と甲斐がLOG2人が背負っているバックパックに興味津々。 

「これはPPU STUDIOSという中国ブランドのもので、LOGでも取り扱ってるんですよ」 

「収納ポケットが3つあるんですね。UL系なんだけど便利さも兼ね備えていて使いやすそうですね。中が透けてみえる感じも良いなあ。いまアジアを中心に新しいメーカーがどんどん増えつつあって、アメリカでガレージブランドが次々生まれていた時代にちょっと状況が似てきている気がします」 

そういう甲斐は、マウンテンローレルデザインのバックパック。まさにUL黎明期に生まれたブランドです。

 無事、編笠山に登頂し、今日の宿泊場所である青年小屋に到着。ここは別名、遠い飲み屋。玄関にぶら下がった赤提灯が良い雰囲気です。テント場も広々としていて快適そのもの。しかもこの日はなんと貸し切りです!

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく遠い飲み屋で購入したビールで乾杯したあとは、甲斐が楽しみにしていたプレテントの設営。この日お借りしたのはライトロック1Pというモデル。ポール2本で起ち上げる自立式のテントですが、これがめちゃくちゃ立てやすい。初見でもあっという間に完了です。

「格好いいテントですね。雰囲気がモスのスターゲイザーにちょっと似てます。僕の最初のテントです。テントってフライシートをかける前が一番格好いいと思ってるんで、このフライごと吊り下げにしているシステムはすごく好みです。要所にアルミパーツを使っていたり細かいところも行き届いてますね」

 

甲斐がシルナイロンのグレー、LOGの鈴木さんはDCF素材のライトロック。その名の通り自然の景観を邪魔しない、さりげない美しさがあるテントです。

「そういえばピンクもありますよね? 最初に見たとき思わずレディースモデルですかって聞いちゃいましたもん(笑)」

 

 

 

 

  

 


 

 

 

 

 

甲斐はテント場で、来シーズンに発売予定のメリノパーカを試しています。メリノウールを使ったワッフル地で、保温性と通気性の両立を狙っています。ボディ自体は昔のラッセルを意識していて、首周りをボタンで留められるようになっているディティールもラッセル由来。風が吹いてきたら前をしっかり締めればフードのバタ付きも抑えられます。

 

 

 

 

日が暮れてきたらお待ちかねのテント場宴会タイムです。

LOGチームが持ってきたマウンテン グルメ ラボはバンブーシュートでも扱っている新鋭の山飯ブランド。ちょっとお裾分けしてもらった甲斐は「山飯も進化したねえ」と舌鼓を打ちます。

 

 

 

 

 

 

普段一緒に山に行かないメンバーだとお互いの装備も新鮮です。

甲斐はロッキーカップ、LOGチームはTeon

「コップだけとってもそれぞれ個性が出て楽しいですね。LOGのお二人は新しいものも積極的に取り入れてる感じがすごく勉強になります」

新旧ギア談義に花を咲かせて、テント場の夜は更けていきます。

 

 

 

 

翌日はしょっぱなからなかなかのトラバースが続きます。西ギボシ、東ギボシの2箇所に

はクサリも付いているなかなかスリリングなルート。高所が苦手なLOGの鈴木さんは「命がけとかやってないんですよねえ」と苦笑い。

でも、これをクリアしてしまえば、あとはひたすら観音平までくだっていくだけ。

 

 

 

 

 

 

甲斐がたびたび足を止めて屈んでいるなと思ったら、どうやら登山道に落ちているゴミを拾っていたようです。

 

「最近、PARKS PROJECTっていう国立公園をテーマにしたアパレルとかを展開している人に“LEAVE IT BETTER(来たときよりも美しく)という言葉を聞いて。いまの登山者ってゴミを捨てる人はさすがにいないですが、ビーチクリーンのような動きもないですよね。だから自分が山で拾ったゴミをイラスト化してメッセージTシャツとか作りたいなと考えてるんです」

ちなみに、この下山中はバンブーシュートとLOGのコラボ話で大盛り上がり。

「ライトロックの袋別注とかも良いし、シルナイロンの色味が独特で綺麗だから中綿キルトとか作っても面白そう。思い切って後ろ全面メッシュにしたシルナイロンシャツなんていうのもアリかも!?」 

なにやらすでに次の打ち合わせ日も決定した模様。果たしてどんなコラボアイテムが生まれるのか!? 

 

 

 

 

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櫻井 卓 TAKASHI SAKURAI