BAMBOO SHOOTS MOUNTAIN JOURNEY vol.22


バンブーシュートの山の服 

アメリカでトレイルデビュー

 

 

このバンブーシュートマウンテンジャーニーで原稿を担当しているサクライです。大層なタイトルを付けちゃいましたが、バンブーシュートの山ウェアとBSSのスタッフサックを持ってアメリカのグランドティートン国立公園に行ってきました、という話です。

グランドティートン国立公園とは、ワイオミング州の山岳地帯を中心に広がる国立公園で、ハイキングはもちろん、クライミング、フィッシングのスポットとして人気のエリアです。

知名度的にはお隣のイエローストーン国立公園のほうが有名ですが、ハイキングという意味では断然グランドティートンがオススメです。

公園巡り&デイハイクだけでも十分に楽しめる場所ですが、今回の主目的はバックカントリーでのオーバーナイトハイキング。

 

 

 

 

5日分の食料、生活道具一式を背負ってのバックパッキング旅なんですが、とうぜんパッキングは超重要項目。しかもベアキャニスターという熊対策用の食料ケースの持参も義務づけられています。これがまたデカくて重い! しかもバックパック内に微妙に隙間ができる円筒形です。

今回持参したBSSのスタッフサックたちは、DCF素材なので、防水性がうれしいのはもちろん、ギュウギュウに詰め込む際に滑りが良いと言うのも地味にうれしい要素でした。自分なりのサイズの組み合わせを見つけてしまえば、とてもシステマチックにパッキングすることができます。カラバリもあるし、経年変化によって個体の判別もしやすいので、テン場などでも、いわゆる「あれ、どこいった?」状態になりにくいのも、整頓下手の僕にはうれしい要素でした。


 

 

 

僕が行ったのは8月中旬。正直どういうレイヤリングにするかは迷いました。というのも、行動するのはおもに3000m超えの山岳地帯。日中はまだまだ暑いですが、夜はかなり冷え込むことが予想されました。

迷った末にチョイスしたのは、バンブーシュートの「メリノウール スリーブレスティー」をベースレイヤーにしつつ、その上に「メリノウール 1/2スリーブ ベースボールティー」。さらに「メリノウール ロングスリーブフーディー」を重ねて「ショートスリーブ オープンカラーシャツ」をウィンドシェル的に着るというスタイル。パンツは乾きの早い「マウンテンハイクパンツ」です。

 

 

これが、大当たりでした。歩きはじめのまだ肌寒い時間帯は、「メリノウール スリーブレスティー」「メリノウール 1/2スリーブ ベースボールティー」に「ショートスリーブ オープンカラーシャツ」の組み合わせ。日中になって気温が上がってきたら、「メリノウール スリーブレスティー」のみか「メリノウール 1/2スリーブ ベースボールティー」のみ。夜など冷え込む時間帯のテン場ではすべて重ね着。そうすることで、どんな時間帯でも快適に過ごすことができました。組み合わせることで、最高のパフォーマンスを発揮するということが判明。見た目によらず機能は本格派ということを、身をもって体感できました。しかもメリノウールが主材料なので、長期の山旅での臭い問題も最小限。

 

 

 

アメリカのトレイルは、険しさはほとんどなく、平坦な場所も多い。アメリカという土地のデカさを体現したような広がりがあります。攀じ登るような場所もないので、僕以外のハイカーも、テクニカルなウェアを着ている人はほとんどいません。バンブーシュートの山ウェアは、アメリカにこそ、似合うウェアかもしれません。

 


 

 

アメリカのトレイルというとちょっとハードルが高いと感じるかもしれませんが、実は僕自身、英語もロクにしゃべれませんし、体力だって人並み。人より優れているのは仕事をサボるスキルくらいです。

心配していたアメリカの物価高も、スーパーのなどを上手く利用したりすれば、そこまで痛くありませんし、そもそも山に入ってしまえば、お金なんかタダの紙切れ。英語力同様に、行ってみたら意外と平気、というパターンなので、甲斐さんも来年こそは一緒にアメリカ行きましょう! 

 

Photo&Text/Takashi Sakurai