BAMBOO SHOOTS MOUNTAIN JOURNEY Vol.16
甲斐、OMMに出場。
その結果はいかに……
バンブーシュートディレクターの甲斐と、山服作りを共同で開発しているジャーナルスタンダードの松尾さん。実は去る11月9日に行われたOMM JAPANというレースに参戦してました。OMM JAPANとは、山の総合力が試されるレースで、体力だけでなく読図とナビゲーションなどが重要になってきます。そんなレースに参加した2人。その結果はいかに。
(C)OMM JAPAN
―ずばり結果はどうだったんですか?
甲斐:タイムアップでリタイアです(笑)
松尾:いや、予想以上に進めなかったですね。
−2人が出たのがストレートAということで、なかなか上級者向けのやつに行きましたね。ちなみにストレートっていうのは、チェックポイントを指定された順番に回ってタイムを競うんですよね。
松尾:僕が去年、北八ヶ岳のストレートBに出ていて、わりと楽勝だったんですよ。だから今年はちょっとステップアップしようと思ってAにしたんですよね。
甲斐:なんか去年のパートナーが出られないってなって、僕に話が来た感じですよね。ロゲイニングなんてしたこともなかったんで、なんで即答でOKしたのか、いまになると謎ですが、チャレンジするのは好きなんですよ。でもスコアのほうで良かった気がしますが(笑)。
松尾:たしかにスコアのほうだったら時間制限もないですもんね。僕らのリタイアって、怪我とかじゃなくて、どう考えても時間制限に間に合わないからって感じでしたから。
甲斐:そうそう。このまま続けてるとテント場まで戻れないんじゃない? ビバークになっちゃうんじゃない? ってことで。
松尾:15時前には撤退してましたからね。
甲斐:5個目のチェックポイントの手前あたりですよね。
松尾:まさかの1日目敗退。なんも楽しめずに終わっちゃった(笑)
甲斐:体力的にはぜんぜん元気だったんですけどねえ。
―2人とも山には慣れてると思うんですが、なにが難しかったですか?
松尾:やっぱり地図読みですね。練習するような場所もないんですよ。
甲斐:そうそう。1回2人で高尾のほうに練習しにいったんですけど、あの辺だと道も明瞭だから簡単すぎて練習にならないんですよ。
松尾:あとこの河津エリアっていうのもあると思いますよ。前回の北八ヶ岳のときと比べると圧倒的に地形がわかりにくい。
甲斐:道も似たようなのが多いし、渡渉も多い。それで迷宮入りしちゃいましたよね。なにが正解かどんどんわからなくなっていく。
松尾:ショートカットしようとして獣道みたいなところに入ったら、僕がイノシシの罠にかかっちゃうし。
甲斐:あれはウケた。
松尾:これ、前回の北八ヶ岳がわりと簡単だったから、わざと難しくしてるんじゃないですかね(笑)。最初に地図見た時からちょっとヤバイかもって思うくらい長いし、複雑。
甲斐:なんか運営の人もドヤ顔っぽかったもんなあ(笑)
松尾:ちょっとニヤニヤしてたのは気のせいですかね(笑)。標高差もけっこうありましたしね。今回は完走率も低いんじゃないですかね。甲斐くんの知り合いの強い人とかも結構リタイアしてるでしょ?
甲斐:速い人の動画とか見たいですよね。
松尾:そうそう。正解がなにかっていうのを知りたい。
ーたしかにリザルトみると、半分以上が1日目を突破できてないですね。でも、もちろんリベンジするんですよね?
松尾:悔しいですからね。
甲斐:僕は今回のに合わせていろいろギアとか揃えたのに、それを使えてないっていうのも心残りです。あと、老眼がヤバくて地図の細かいとこがぜんぜん見えない。次は老眼鏡も必要かもですね(笑)
松尾:今度地図読み会やりましょうよ。オリエンテーリングのすごい人とか呼んで(笑)
甲斐:たしかに経験値が圧倒的に不足してる感じはありましたからね。
ー例えば、オリエンテーリングとかロゲイニングの初心者向けのに出てみるとか?
甲斐:そう思ってちょっと調べてみたらめちゃくちゃ大会とかあるんですよ。
松尾:謙虚に初心者用から行きましょう。
甲斐:来年はOMMライトから出てみるのも良いですね。
松尾:たしかに。あとは老眼鏡ですね。
甲斐:間違いない。
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櫻井 卓 TAKASHI SAKURAI
photo
(C) OMM JAPAN