【屋久島縦断縦走~Sea to Summit to Sea~】スーパーネイチャーな島旅
こんにちは、BAMBOO SHOOTSスタッフの坂本です。
梅雨入り前の晴れ間を狙って薩南諸島を8日間旅してきました。その中で”洋上のアルプス”こと屋久島を1泊2日で縦走してきたので、山行の様子や着用アイテムを紹介していきます。

※超自然スーパーネイチャー屋久島の碑は宮之浦港から上陸してすぐ

※今回歩いたGPSログ(スーパー地形より引用)
屋久島は雨の恵みによって、杉以外にも多種多様な植物が繁茂する植生の宝庫。海岸沿いの亜熱帯から亜高山帯に至るまで植相の垂直分布のグラデーションを体感したく、標高0m地点から山へ登ることにしました。行程は以下の通り
コースタイム12時間/歩行距離25km
コースタイム17時間20分/歩行距離28km
屋久島へ渡る手段は飛行機とフェリーがあり、フェリーの種類には最短2時間で島に着く高速船、4時間で行ける大型船(車両航送可能)、そして13時間かかる夜行の貨物船がある。高速船が片道14000円と飛行機とさほど変わらない料金設定に対して、貨物船「はいびすかす」は3900円と旅人に優しい値段。その代わり雑魚寝シートのみ、売店なし、シャワーなし、揺れを抑えるスタビライザーなし、発着は鹿児島港から15km離れた埠頭、貨物船を旅客仕様に魔改造したマシンオイル臭漂う船でのハードコアな船旅となります。
18時、谷山港を出港。桜島が吐き出す噴煙が夕陽に照らされていた。
スーパーで買っておいた弁当を食べ終え本を読んでいると錦江湾から外洋へ出たらしい、スタビライザーがない船だけに大きく揺れるも、22時ごろ揺れはぴたっと収まる。鹿児島を出航した「はいびすかす」は一旦種子島に寄港して翌朝5時まで停泊するため、夜間は消灯となり揺れもなく快適に眠ることができるのです。
朝7時、宮之浦港着。甲板にて下船を待つのが船旅で1番ワクワクする瞬間、そして屋久島へ上陸したその一歩から、島の反対側の海を目指す山行が始まる。

楠川歩道を登り詰めると早速印象的な巨杉「三本杉」に出会う。ここから先は多くの巨樹と苔が広がる太古の森、屋久島の超自然に圧倒されます。


森林軌道、ヤクザル、ウィルソン株、縄文杉…屋久島の見所が詰まったこのコースは島内で最もハイキングに訪れる方が多いエリアで、ガイドさんについて歩く団体や海外からの人達で平日とは思えぬ賑わいでした。縄文杉以降は宮之浦岳へ続く本格的な登山ルートとなるため、観光客はいなくなる。すれ違い待ちもなく静かな森をさくさく進んでゆく。
13時過ぎに新高塚小屋へ到着。時間的にまだ進みたい気持ちはありますが、今回歩くルート上ではここが最後の避難小屋となるため泊まることに。この日は団体の登山客がどんどん上がってきて、最終的には小屋の2階まで寝るスペースが全て埋まる満員状態でした。私は今まで東北や四国の避難小屋をソロで貸切り…みたいなことが多く、初めて経験する満員の避難小屋。ネズミが居たのか夜中ずっと荷物をガサガサ動かしてる方がいて一睡もできなかった。人が増えてきた時点で小屋の外にビビィを張って寝ていれば…と後悔。
2日目はコースタイム17時間越えのロングな行程。まだ暗い時間に避難小屋を出ると、眠れなかった同志たちが何人も出発の準備をしていた。少し歩いて明るくなったらコーヒーを沸かし、寝不足の冴えない頭をカフェインで無理矢理起こす作戦にでます。
九州最高峰で百名山の宮之浦岳、避難小屋の混雑具合からの予想に反して山頂は独り占め。ガスが流れて目まぐるしく景色は変わり、海まで見えたりブロッケンになったり、贅沢な時間でした。
そこからはスカッと晴れて洋上アルプスの天空散歩。
黒味岳は宮之浦岳に負けず劣らず360°大展望。せっかくなら登ることをおすすめします。
今回着用したウェアは屋久島の高い湿度を考慮してセレクトしました。〈トップス〉BAMBOOSHOOTS『MERINO WOOL SHORT SLEEVE POCKET TEE』、WOOL53%POLYESTER47%(COOLMAX30%)の混紡素材はウール100%と比較して高い速乾性を誇ります。身幅にゆとりあるシルエットはウェア内に風をはらんで涼しく、ベースレイヤー感がないから下山後もそのまま着続け旅ができる。COOLMAXの速乾性とウールの消臭性で下山後も汗臭くならず、8日間の旅をこのTシャツ一枚で過ごしました。化繊の混紡は耐久性の向上にも寄与していて、ラフに扱える点も嬉しい。
〈ボトムス〉山と道『LIGHT 5-POCKET WIDE PANTS』、山と道史上最も涼しいロングパンツ。通年ロングパンツ派の私の中では夏にかけて最も出番が多いパンツです。今回の山行では終盤に南方らしい大型の固いシダと棘の多いホウロクイチゴに一面覆い尽くされた場所があり、そこを藪漕ぎするも破れることはなかった。
〈ソックス〉DRYMAX『LITETRAIL RUNNING 1/4 CREW』、雨や渡渉の多い屋久島では足元をドライに保つことが特に重要。長い山行においては沢で洗って履いていればすぐに乾いてしまうので、臭い対策の面でも優秀だったりします。
〈下着〉BRING『WUNDERWEAR ONE 50/50』、無縫製ニットはとにかく着用感が心地良く、高通気で蒸れない。そのおかげかウール混紡率の高い下着と比較しても臭いにくく、個人的に風呂なしの山小屋で働いていた時から頼りにしているウェア。
上記のアイテムはどれも店頭在庫がございますので、是非お手にとってみてください。これからの季節のハイキングを快適にしてくれます。
日本最南端の高層湿原「花之江河」を過ぎてから難路の湯泊歩道へと進む。ここから湯泊の海に抜けるまで人と会うことはありませんでした。
湯泊歩道は所々踏み跡が消えていたり倒木が多いもの、ピンクテープがしっかり付けられていてルートを外れることはなかった。水を汲んだり地図の確認のため立ち止まるとヤマビルが這い上がってきたり、人のいない鬱蒼とした森を一人歩く気分はまるで高野聖。
やっと登山口まで降りてくるも、湯泊ルートの核心部はむしろここから、廃道となり荒れ果てた林道が8kmほど続きます。最初だけ歩きやすいけど、すぐに崩落、倒木、藪、倒木、崩落、崩落の連続となり、ひたすらそれらを越えながら歩く。100回くらい顔面で蜘蛛の巣を受け止め、足元は棘の多いキイチゴが絡まるしでめっちゃ痛い。
寝不足×ロングコース×最後の林道で疲労困憊。だけどゴールにはオアシスがある。
林道から集落に出たらすかさず商店に立ち寄ってコーラとアイスでエネルギー補給、湯泊歩道を降りてくる登山者は滅多にいないらしく商店のご主人は驚いていた。
磯から湧いている湯泊温泉は、男女で分かれたビニールハウスの浴室とワイルドな露天があり、協力金を支払って両方入ることに。硫黄と潮の香りが心地よく最高のロケーション、日が暮れるまで3時間くらい出たり入ったりしてました。屋久島Sea to Summit to Sea、やっぱりここをゴールにしたのは大正解だった…
湯泊から歩いて15分ほどの場所には平内海中温泉があって、そちらも潮が引くのを待って入りに行くことに。海中温泉は入浴できるのが干潮の2時間前後と限られるため、もうすっかり真っ暗でしたが同じタイミングで地元の方が入りにきていた。お互いの顔すら見えない闇夜の温泉、潮騒だけがこだましている。
この日は宿をとっていなかったので、湯泊で出会った地元の方に聞いた野宿スポットでビビィを敷いて眠った。よく眠れたことは言うまでも無い
薩南諸島は温泉天国で、それは屋久島も例外ではない。屋久島に滞在している間は島内各所の温泉をバスで巡ることに。そんな旅で活躍するのがCHAORAS『スポーツテヌグイ』、素材のバンブーレーヨンは吸水性に長けていて、サイズは一般的な手拭いよりも長いから湯上がりの身体を一回で拭ききれる、何回も絞って拭いて…を繰り返さなくて良いのがお気に入り。それから温泉巡りで濡れた状態が続いても、竹の抗菌性で匂わない点も◎
数日間屋久島を満喫した後は次の島へ、フェリー太陽Ⅱに乗って屋久島からしか行けない二次離島口永良部島(くちのえらぶじま)へ渡る。
口永良部は秘湯愛好家で火山好きな私にとって憧れの場所、島内に泊まりながら歩いて島の温泉を巡りました。
屋久島をはじめ超自然を体感できる薩南諸島は旅先としても外遊びのフィールドとしてもとっても魅力的。次は三島村や十島村へも行きたいし、宮之浦岳まで他ルートで登ったり、屋久島の山岳信仰を象徴する岳参りを見に行きたいとも思っています。
中目黒の店頭では26SSアイテムが一通り出揃いました、山と旅をシームレスに繋ぐ服や道具、お探しの方は是非。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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