バンブーシュートでおなじみのULバックパックブランド「Trail Bum(トレイルバム)」。
今回はそのトレイルバムの3つのモデルから、それぞれどのモデルがどのような装備をパッキングするのに向いているのかを、実際にパッキングした様子を踏まえて解説します!実際、当店へご来店頂く方でもどのモデルを選べばいいかわからないとご質問頂く方が多いので、そんな方の参考になれば幸いです。
※今回の解説記事は、これからULハイキングを始めたいビギナーの方でトレイルバムの購入を検討しているが、イマイチどのモデルを選べばいいかわからないという方向けとなっております。既に装備のUL化に取り組んでいる方へは満足できない内容かもしれませんので予めご了承ください。
多くのビギナーの方がハイキングに行く際、まずはどのような行程でいこうかと考えることから始めるかと思います。
今回はハイシーズンの週末を使って山へ赴く場合を想定し、「デイハイク~小屋1泊~テント1泊」と大きく3つの段階に分けてそれぞれに合うバックパックとその装備例をご紹介していきます。
日帰りのハイキングにおいて、4月から10月ごろまでは最低限必要な物だけを持ってなるべく身軽な装備で挑みたいものです。
そんな方へおススメなのは「Big Turtle(ビッグタートル)」。
トレイルバムのラインナップの中で最も小さいバックパックで、その容量は本体部分のみで13L、吹き流し込みで19Lとなっています。
構造としてはナップザックにメッシュポケットと幅広ストラップを付けたような、非常にシンプルな物になっています。
しかしながら、外側のメッシュポケットと長めにとられた上部のストラップのおかげで拡張性は高く、上級者なら使い方次第で泊まりの山行も可能なポテンシャルを持っています。
詳しい説明は店長大田のブログでもご紹介しておりますので、そちらも合わせてご一読ください!
早速、どんな装備が入るのかと、それを入れるとどんな感じに背負えるのかをお伝えしていきます。
右上から反時計回りに
- レインウェア(ジャケット)
- レインスカート
- ウィンドシェル
- ヘッドランプ
- コンパス
- モバイルバッテリー
- ボトル(700ml)
- 下山後着替え
- エマージェンシーキット
ハイシーズンの日帰り想定なのでそこまでストイックな装備ではなく、行動食+昼食+飲料をいれても少し余裕があるような内容となっています。
背負ってみても非常にコンパクトで小柄な女性でも背負えるサイズとなっています。
続いて山小屋泊を意識した装備です。
こちらはトレイルバムの中でビッグタートルの次に小さい「Bummer(バマー)」をおススメ。
夏季の八ヶ岳などまで対応出来る内容となっています。
トレイルバムの中でも最も汎用性に優れたバマー。
ULバックパック界の祖ともいわれるRay-Wayバックパックを踏襲したデザインとなっています。
バマーに関しても店長大田の熱のこもったブログがありますので是非合わせてご覧ください!
さて、装備の内訳です。
右上からS字方向に
- ダウンシュラフ
- スリーピングパッド
- レインウェア(ジャケット)
- フリース
- ウィンドシェル
- エマージェンシーキット
- インサレーションジャケット
- ボトル(700ml)
- クッカーセット
- 着替え+レインスカート
- コンパス
- ヘッドランプ
- モバイルバッテリー
- サンダル
デイハイクに比べて、インサレーションやシュラフが増えていますがそれでもまだ余裕があります。
水分や食料を多めにしても対応出来る容量となっています。
最後はテン泊用装備。
ビギナーの方には、最初の階段となるテン泊。
そのお供になるバックパックは満を持して、トレイルバムの中でもスルーハイクにも対応出来るフラッグシップともいうべき「Steady(ステディ)」をチョイス。
一般的な登山用バックパックと比較するとシンプルではありますが、必要最低限のサポート力を持たせたヒップベルトが付属します。
このヒップベルトがあることで長時間の山行でも肩の荷重をだいぶ軽減してくれます。
ここまでくるとかなり大容量になるので、テントもまるっと収納できます。
右上からS字方向に
- テント
- シュラフ
- マット
- レインウェア(ジャケット)
- フリース
- ウィンドシェル
- エマージェンシーキット
- インサレーションジャケット
- ポール+ペグ+グラウンドシート
- ボトル(700ml)
- クッカー一式
- 着替え+レインスカート
- コンパス+ヘッドランプ+モバイルバッテリー
- サンダル
基本的な装備は全て入っているので、理論上はここに食料と燃料などを増やしていけば泊数も増やしていくことが出来ます。もちろんUL的観点でみるとまだまだ軽量化を図る余地はありますがあくまでもライトウェイト志向ということで。
上記の装備を全てパッキングしても、まだ吹き流し部分も含めて余裕があります。
縦走やロングディスタンスハイキングを目指す方はこのステディがおススメです。
ちなみに、写真内でヘッドランプはULハイカーには定番のB.D.のフレアーを装備として入れていますが、これはあくまでもエマージェンシーライトなので夜間も行動する場合は高光量のものをおススメします。
トレイルバムを購入する際、よく質問されるのが「Bummer(バマー)」か「Steady(ステディ)」のどちらを選べばいいかということですが、本稿を参考にご自身がどういったハイキングをしたいかという軸で選んで頂ければと思います。
登山におけるバックパックに関して、大は小を兼ねるということはあまり成立せず、小さすぎると荷物が入らない、大きすぎても荷物が揺れて安定せず疲れるなど、トラブルが発生します。
適材適所でえらんで頂きたいと思いますので、不明点があれば店頭スタッフ、もしくはチャットでいつでもお問合せ下さい!