【島根半島&隠岐諸島】バイク&ハイク&ロングトレイル

こんにちは、BAMBOOSHOOTSスタッフの坂本です。

11月中旬、島根県に1週間滞在して島根半島隠岐諸島へ訪れました。島根半島では中国自然歩道を歩いて135kmのロングトレイル、隠岐諸島では自転車で島後島を回ったり、中ノ島と西ノ島でハイキング。神話の舞台で自然、文化、食を心ゆくまで堪能…

まずは、島根半島の歩いたコースを紹介します。

〈島根半島ロングトレイル〉

※スーパー地形より引用
今回は出雲大社をスタートして、中国自然歩道を軸に島根半島を横断、境港をゴールとします。出雲国風土記「国引き神話」の舞台でお馴染みのこの地は、古代の祭祀遺跡や古刹が残る山、そして島根四十二浦に代表される風光明媚な港町を歩けます。また、「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」となっているこのエリアでは、褶曲の露頭や海蝕洞を見たり、複雑なリアス海岸の地形を歩きながら感じることができる。海も山も街も楽しめる贅沢コース。出雲市には寝台列車サンライズで行きました。先月、四国山地へ行く際はサンライズ”瀬戸”を利用したのもあり、今月はサンライズ”出雲”に乗ることに。東京駅を21時50分に発した列車は翌朝10時に出雲市駅へ到着、そこから更に一畑電車大社線へ乗り継いで出雲大社に向かいます。コンビニで遅めの朝食を済ませ、参拝をしてから人のいない方向へ進み自然歩道へ入ります。出雲大社のすぐ裏には500m級の北山山地が東西に伸びていて、山を登ると眼下に薗の長浜(そののながはま)から三瓶山まで遠望できます。記紀と同じく8世紀に編纂された日本最古級の書物である出雲国風土記(733年)では、国を広げるため、海の向こうから土地を引き寄せた際の綱が「薗の長浜」で、それを繋ぎ止める杭として「三瓶山」が登場する。出雲大社の裏山からの景色は、まさに国引き神話が思い起こされる風景。中国自然歩道は北山山地と交差して越え、やがて海沿いを歩く。北山山地の縦走路もいつか歩いてみたい。北山山地の遙堪峠(ようかんとうげ)を越えて沢沿いを歩いて行くと、紅葉の名所でもある鰐淵寺(がくえんじ)が見えてくる。訪れたタイミングはちょうど紅葉のピークで、色付く楓と古刹の佇まいが素晴らしい。本堂から10分程山道を歩いた先に、弁慶が修行したと伝わる蔵王堂と浮浪の滝があり、こちらも一見の価値あり。鰐淵寺から山を降りると自然歩道は暫く海沿いを進む。ここまでの北山山地のエリアが、国引き神話で朝鮮半島から引き寄せたとされる「杵築(きづき)の国」これより先は隠岐諸島から引き寄せたとされる「狭田(さだ)の国」「闇見(くらみ)の国」と続くのですが、神話と相関するかのように地質が変わるのがとても興味深い。狭田の国東端にある海苔の名産地、十六島(うっぷるい)は難読地名として地理マニアの間では有名な存在。うっぷるいは朝鮮語由来という説が有力で、ここでもやはり製鉄の技術をもたらした渡来人と古代出雲の繁栄の繋がりが伺えます。前回のブログでも EE(エンライテンド イクイップメント)『REVELATION SLEEPING QUILT 30°F』を紹介しましたが、書ききれなかった魅力をちょびっと補足。一枚に開けるキルトの気に入っている点は圧倒的に乾きが早いこと。結露で湿気てもコーヒーを飲んでる間に広げておけば乾いてしまう。ロフトが潰れない化繊タイプであっても、濡れるとやっぱり冷たいし不快なので、私は隙あらばシュラフを乾かしたい。
1日目、十六島(うっぷるい)から塩津(しおづ)港に抜ける道が通行止めで20km以上迂回をすることになり、途中で日が暮れたので河川敷でビビィ泊をしていました。寒暖差の大きいこの時期に河川敷で寝るとどんな幕でも結露が激しいですよね。そんな結露で濡れてしまっても、黒い面を日に当てておけばあっという間にロフトがバフバフに回復、本日も快眠が約束された。コーヒーを沸かして朝食を済ませたら、赤浦海岸に向かって130mの高低差を一気に降って行く。この海岸にだけ流紋岩の赤い礫が集まる不思議な場所です、全体としてタブノキやハマビワなど常緑樹に覆われた海辺らしい暗いトレイルでしたが、ツワブキの花が見頃で足元を優しく照らしてくれています。
2日目は53km歩いた内、トレイルを歩いたのは赤浦海岸のみであとはロードがメイン。普通なら辛い行程となるけれど、島根四十二浦の約半分はこのエリアに密集していて、港町を歩くのがとにかく楽しい。リアス海岸の浦々にある山陰らしい石州瓦(せきしゅうがわら)の漁村の風景、そんな中にある個人商店で食料を補給したり、地元の方と話して景色の良い場所を教えてもらったり。島根半島を通して歩く人間なんて多分殆どいないので、珍しがられて「うち泊まっていきなよ!」なんてありがたい声もかけていただいた。せっかくのお誘いでしたが気持ちだけ頂戴し、日が暮れる前に訪れたかった港町をいくつか巡り写真を撮って歩く。暗くなったところで、知らない市井の暮らしを感じながら、町の外れでひっそりビビィで眠った。
3日目は夜明け前からスタート。暗闇をヘッデンで照らし、「闇見(くらみ)の国」を歩く。トンネル横から登山道へ入り、ここから中国自然歩道は島根半島の脊梁をなす500m級の山を進んで行きます。
大平山から枕木山はよく整備された登山道で、展望の開けた場所からは中海に浮かぶ大根島、国引き神話で「三穂(みほ)の国」を繋ぎ留めた伯耆大山(ほうきだいせん)、そして反対方向の遥か海洋上には隠岐諸島が望めます。稜線上には電波塔や気象レーダーが置かれているため、途中からは舗装路となる。
枕木山では山頂部に建つ華蔵寺を参拝、こちらも鰐淵寺と同じく弁慶伝説が残る1200年の歴史をもつ古刹。枕木山からまっすぐ北側へ下山すると程なくして千酌浦(ちくみうら)に出る、千酌は古来より出雲半島の中で特に重要な港で、隠岐への渡しが置かれていたことが出雲国風土記に記されています。
ここから先は、国引き神話の最後に能登から引き寄せられた三穂の国。再び海沿いを歩いて島根半島西端の美保関(みほのせき)へ向かった。
美保関にある美保神社では毎日朝夕に神楽が奉納されていて、その巫女舞を見るのも今回の旅の目的のひとつ。巫女舞を見てから美保関灯台へ向かうとすっかり日没で、ここから更に3時間歩いてゴールの境港駅に着いたのは20時過ぎでした。神話の舞台を巡る出雲半島横断、これにて2泊3日135kmのロングトレイルは無事終了です。
今回の出雲半島横断、過去に歩いた「山陰海岸ジオパークトレイル」そしてその間を埋めるように存在する「とっとり横断トレイル」を歩くと、京都から出雲大社まで歩いた軌跡を繋げることができるので、次は鳥取を長く歩きたい。

〈隠岐諸島バイク&ハイク〉

ロングトレイルを歩き終えた翌日。古事記に登場する場所の聖地巡礼、古墳巡り、そして何軒かの純喫茶をハシゴした後、再び境港へ戻って隠岐諸島行きのフェリーに乗船しました。寝台列車でもフェリーでも、私はいつだって雑魚寝シート。境港から島後(どうご)島の西郷港までは、隠岐諸島各島へ寄港しながら向かうので4時間半かかります。本を読んだり、ビールを買って飲んだり、デッキで風を浴びたり、キルトを敷いて寝たりのんびり過ごす。
西郷港で下船してすぐに予約していた旅館へ投宿。隠岐のお酒や海鮮料理に舌鼓を打ち、数日ぶりの布団で泥のように眠った。島後島2日目はレンタサイクルを借りて島内を回ることに。まずは島内で最も古く、樹齢2000年とも言われる杉を見に。800歳まで生きたとされる若狭の八百比丘尼(やおびくに)がこの杉を植えたという伝説から「八百杉」と呼ばれています。その後は郷土資料館や景勝地、史跡を巡って西郷港でもう1泊。
お世話になった宿のご主人は隠岐のガイドもしている方で、オススメされた場所と事前に行こうと決めていた場所を織り交ぜて巡ろうとするも、なにぶん隠岐諸島最大の島後島は一周100kmあり、1日ではとても回りきれません。また訪れる理由ができそうです。今回着用していた山と道『5-Pocket Wide Pants』は、スマホポケットが自転車に乗る時も干渉しなくて使いやすかったし、裾はダーツが入って細くなっているから巻き込まれる心配もない。
PARAPACK『6PLiteは、頭囲全体に均一にテンションがかかる特徴的な構造から、スピードを出しても飛ばされることがなくてやはり良かった。私は自転車に乗ることがあまりないので、個人的には新たな気付きでした。
2泊3日島後島に滞在した後は、島前内航船で中ノ島と西ノ島を巡る。中ノ島は後鳥羽上皇が配流された地で、島内に残る後鳥羽院の火葬塚や歌碑はかねてより訪れたかった場所でした。有名な隠岐諸島の「牛突き」は、都に戻りたいと嘆き悲しむ後鳥羽上皇を喜ばせようと島の人たちが始めたのが発端なんだとか。中ノ島を後にして再び内航船に乗り、西ノ島別府港に降り立ちました。港の食堂でご飯を食べたら摩天崖(まてんがい)を目指して歩く、トレイルに入る前からすでに最高な景色。摩天崖から国賀(くにが)海岸までは標高差250mのトレイル。海と牛たちを見ながらふかふかな草原を歩けるごきげんなコースです。隠岐では火山性の痩せた土地を耕すため「牧畑(まきはた)」という独自の農法が中世から行われてきました。今でもその名残で牛馬の放牧が行われています。トレイル上や道路上を牛が歩いていたりするので、運転にはご注意を。勿論、動物に触れたり驚かせるような行為も慎んでくださいね。600万年前の火山活動によってできた岩石が、日本海の荒波と冬の強烈な季節風による浸食作用で形作られた通天橋、これぞ地球のダイナミクス…!カルデラ地形の島前三島では特に自然景観のスケールに圧倒されます。国賀海岸へ降りてきたらすっかり夕暮れ時、暗くなる前に集落へ戻って商店で夕飯を購入。ご主人に野宿できそうな場所を尋ね、少し歩いて海辺でビビィ泊。天気がいいのでビビィから顔を出し、満天の星を眺め、波のさざめきに耳を澄ませ、隠岐諸島最後の夜は過ぎた。翌朝は高速船に乗って本土へ戻ります。
今回は4日間隠岐諸島に滞在したけれど、知夫里(ちぶり)島には行けなかったし、島後島も中ノ島も西ノ島も見たかった場所、歩きたかった場所の半分も行けていません。隠岐は最終氷河期以降、湿潤な気候と離島であるが故、独自の生態系が守られ固有の生き物や植物が多く残っている。また、シロウマアサツキやイワカガミ等、寒冷地に生える高山植物と南方系のナゴラン等が混生し、豊かで複雑な、ここにしかない素晴らしい植生が広がっています。
そして、そんな自然と同じくらい豊かな隠岐の文化。古事記の「国生み神話」で隠岐は3番目に生まれた土地として記され、それだけ古くから重要な場所であったことが分かる。実際に、西日本最大の黒曜石の産地である隠岐は古代から交易が盛んで、隠岐の黒曜石は朝鮮半島からも出土しています。近代では北前船の寄港地であり、まさに文化の集積地でした。また、延喜式神名帳(927年)に記載されている古社が多く現存する隠岐には、故態を残した神事があり、隠岐四島各地で夜神楽の奉納も行われています。「隠岐古典相撲」「牛突き」「久見神楽」はいつか絶対見に来たい。
隠岐にしかない自然、隠岐独自の文化、この宝島のような魅力溢れる隠岐の風土に魅了され、島を離れる時はすっかりセンチメンタルに。
境港に着いてから、高速船と接続するバスに乗り松江へ移動。重要文化財の埴輪「見返りの鹿」と未来的雰囲気のある「出雲型子持壺」に会いたくて「島根県立八雲立つ風土記の丘」へ。非常に見応えのある博物館で、旅の予習や復習にうってつけです。
その後、米子で何度も訪れているお気に入りの銭湯に入ったら帰りのサンライズへ。間もなく廃止されるサンライズ往復チケットを利用することも今回の旅の目的のひとつ、寝台列車で帰る時間も楽しみながら、島根のクラフトビールを飲み、島根の余韻に浸りつつ東京へと帰った。

〈終わりに〉

今回の旅を通して、地味ながら一番オススメしたいアイテムはFAVSOL『NATURAL UV VITAMIN STICK』私はこの夏から使い続け既に2本目、リピートする理由はとにかく肌に優しいから。ウォータープルーフSPF50+/PA++++という、アウトドアアクティビティに十分なスペックを備えつつ、ビーチ規制に対応したノンケミカルな日焼け止め。自然にも肌にも優しいので、数日間の縦走で塗りっぱなしでも肌が荒れにくい。これまで野営時はクレンジングシートで日焼け止めを落としていました、FAVSOLの場合はそれが不要となり軽量化にも貢献。手が汚れていてもスティックタイプで塗りやすく、POWBARと比べて分かるようにとてもコンパクト、山の日焼け止めの最適解かもしれません。

これからの季節、雪山での照り返しは勿論、落葉した山では浴びる紫外線が増えるので、紫外線対策として是非手に取ってみてください。襟に付いても通常のお洗濯で落としやすいですよ。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
坂本

----------------------------------------------------

BAMBOO SHOOTS / バンブーシュート

153-0051

東京都目黒区上目黒1-5-10中目黒マンション107 

【営業時間】11:00- 19:00

【電話番号】03-5720-1677

【INSTAGRAM】@bambooshoots_shop