《 北アルプス5泊6日 下巻 》大晴天の大縦走!いざ立山へ
こんにちは。
本日のブログは、以前に更新したボクのお盆休み北ア縦走の後編となります。
前編の更新から少し時間が空いてしまいましたので、すでに前編をご覧になってくださった方もお時間があればもう一度サラッと読んでみてください◎
前編をまだ読んでいないという方は、まずはコチラからどうぞ⇓⇓
【前編】
《 北アルプス5泊6日 上巻 》"3度目の正直"念願の伊藤新道を経て黒部源流部へ
《前回のあらすじ》
大晴天となった初日、念願の伊藤新道をハイカーズデポ土屋さん、弊社T先輩にアテンドしていただき、大はしゃぎで登っていった。
2日目、3日目とコチラも好天に恵まれる中、三俣山荘の「道直し」プログラムに今年も参加。
そして、4日目からボクは一人立山に向かって歩き出したのだった。
【4日目】
この日の行程は三俣山荘から黒部吾郎岳を経由し、薬師岳山荘へいたる約18km.
そこそこ長い行程になるので朝早くに出るつもりが、この日以降も三俣山荘に残るメンバーとの名残惜しさからグダグダと準備し、ウダウダと朝を過ごしたボク。結果的に出発は8時になってしまいました。(笑)
レイトチェックアウトを済ませて、名残惜しさに後ろ髪を引かれながらも立山に向けていざ出発。
旅立ちを祝う大晴天。最高の天気に次第に気分は高揚する。ついに、ついにボクは晴れ男に生まれ変わったのだ。
■三俣山荘~黒部吾郎岳
昨年の黒部源流滞在時、そのうちの1日を使っての登ろうと思っていた黒部吾郎岳。
しかし、昨年は5日間も滞在中4日が暴風雨で諦めざるを得ず。。
今回は昨年のリベンジマッチで、黒部吾郎岳を経由するルートを選択しました。
憧れの雄大な黒五カールの中を、包み込まれるように歩いて山頂を目指すルートに胸を躍らせながら歩く。
しかし、あれだけの晴天だった今朝から一転。
黒部吾郎小舎手前辺りから雲行きが次第に怪しくなってくる(笑)
今年こそ晴れ男に生まれ変わったと調子に乗った側からこの始末である。
案の定、楽しみにしていたカール内に突入した矢先に雨が降り出す。。
15分ほど傘を指して停滞。しばし雨音を聞きながらカールに包まれる。
これはこれで贅沢な時間。
雲の流れは速く、すぐに小雨になったが雲が厚い。
黒部吾郎岳山頂到着。
山頂からカール越しに満天の中の黒部源流域を眺めることは叶わずも、雲が抜けるのを30分ほど粘って雲の隙間から眺望をゲット。
大晴天の眺望は、次回のお楽しみとしておこう。
■黒部吾郎岳~薬師岳山荘
ただでさえ出発が遅い中、黒部吾郎岳でかれこれ1時間ほど停滞してしまったので気持ち急ぎ気味で歩を進める。
この先、北ノ俣岳周辺~太郎平までの区間は非常になめらかで柔らかい印象の道が続く。
晴れたり霧が出たりの繰り返しの中、まったりとした稜線歩きに没頭する。
太郎平を越え、薬師峠に差し掛かると薬師岳山荘まではラストスパート。
ここの登りを一気に駆け上がって薬師岳山荘に到着。
時刻は16:00、途中途中の駆け足が効いて程よい時間に着くことができた。
しかし、黄昏時を楽しむ間もなくこの後すぐに周辺は濃霧の中へ。
薬師岳山荘の夕食は洋食風プレート◎
サクッと揚がったカツと、肉じゃがが最高!
明日の天気は概ね晴れ予報。午前9時頃から霧が掃ける見込みのため、出発時間は明日もそんなに早く出なくていいかな~なんて予定でぐっすり就寝。
【5日目】
5時起床。予報通り未だこの時間は濃霧の中。
ゆっくり朝ご飯を食べていると、山荘の元気な女将さんから「大田さん、今日も行程長いけど時間は大丈夫?」と声が。
予定通りです!と自身有り気に返答するボクと、格好が(歩く速度)速そうやもんね。と返す女将さん。
そこからTJARの話になり、隣でご飯を食べていた登山者の方も巻き込んで談笑。
またも出発時間を引き延ばしてしまったが、山での出会いや会話は一期一会。これでいいのだ。
7時過ぎに出発して薬師岳には7時半ごろ到着。
空は晴れているが霧がなかな抜けない。
まだ30分しか歩いていないが、薬師岳は本日のメインディッシュ。
なんとしても晴れ姿を一目見たい。
そうして待つことなんと1時間半(笑)
ついに霧が抜けた、予報ピッタリの9時手前の出来事だった。天気予報って凄いな~と感心。
本当は1時間ほど粘ったところで諦めて先を行こうしたが、そのタイミングで一人の登山者が。
どうやら、以前にブログにアップした【 HMG / UNBOUND40 】のレビューブログを見て下さっていたようで、今回ちょうどアンバウンド40を背負っていたので声をかけてくださった。そこから製品の話や山の話に花を咲かせているうちに空は次第に明るく青くなっていったというわけだ。あの時は声をかけて下さってありがとうございました!!
・《ハイパーライトマウンテンギア》-アンバウンド40- 実際にテント泊装備を背負って約60㎞を歩いたスタッフレビュー!
・《 ハイパーライトマウンテンギア / アンバウンド40 レビュー 》"FKT"プチ実践?八ヶ岳1Day全山縦走にチャレンジ
■薬師岳~スゴ乗越小屋
ここからは最高の稜線歩きが続く。
昨日のなめらかな稜線とはまた違った、アップダウンのあるザ・稜線といった感じ。左手に日本海、右手に黒部源流や並行する稜線を見ながらの贅沢な稜線歩き。
途中、前からやってきた登山者の方との会話で、この先のスゴ乗越小屋のカレーが絶品だという情報を得る。
ご飯は少し余分に持っているくらいので、途中の小屋で昼食をいただく予定はなかったが、「天気も最高、カレーも最高!」と会話中、終始テンションが上がり切っていた男性の影響だろうか、ジワジワと口がカレーとなりスゴ乗越小屋に手前ではもう頭の中は完全にカレーに浸食されていた。。
噂のカレーを注文すると想像以上のものが出てきた◎
こんな山奥の奥で、本格的なスパイスカレーを食べることになるとは思っておらず大興奮。
味、見た目、ロケーション、そして小屋の雰囲気全てがマッチしていたように思う。
カレーの情報をくれたテンション高めの男性に猛烈に感謝をしながら完食、いや完飲。ごちそうさまでした。
■スゴ乗越小屋~五色ヶ原
ここから先は主なピークを2つ越えるだけ(越中沢岳、鳶山)と思って、カレーで満たされた幸福感に気を楽にしていたボクだったがすぐに間違いに気が付くことになる。
この2つのピークが思いの外しんどく、、さらに追い打ちをかけるように日本海側の遠くからなにやらゴロゴロという音が響いてくる。。
日本海側、つまりはこの日の風上だ。これは悠長にしている場合ではない。雷雨が来る。
あれだけ美味しかったカレーの余韻は、いつのまに忘れ去られ追われる身となったボクは、なんとか雨が降りだす前に寝床を確保しなければと急ぐ。そう、この日だけはテント泊の予定していたわけだ。
ピークを越えて、五色ヶ原が視界に入ってくる。
ああ、ここは天国か?天国だ!と晴れた五色ヶ原へスキップをしながら降りてゆく、そんな夢物語とは程遠い現実がそこにはあった。
今にも降り出しそうな分厚い雲、風上からすでに頭上で鳴り響いている雷。晴れている風下とのコントラストが、より一層心にダメージを。
15時手前に五色ヶ原山荘に到着して急いでチェックインを済ませてテン場へ向かい、場所を瞬時に選び荷物をこぼれ落すように広げる。
未だポツリとはきていない。なんとか間に合った。同じタイミングでテント設営を始めたご近所さんと「なんとか降る前に来れましたね~」なんて話しながら設営しだした矢先、やっぱり一気にドシャ降り状態に(笑)
ポツ、ポツ無しの冒頭からフルスロットルのドシャ降りにテント場の住民は大慌て。
ボクも急いで荷物をテントのなかに放りこみ、2ヵ所ほどペグダウンするのを一旦諦めてテント内へ逃げ込んだ。
そこから4時間ほど、砂の跳ね返りが幕に高く飛び散るのが分かるほどの雷雨が続いた。
ボクはもう残りのペグを打つことなんて諦めて、夕飯も食べずこの日を強制終了することにしたのだった。
【6日目】
深夜2時半起床。
昨日20時前には強制シャットダウンしたので難なくスッと起き上がれた。
外は昨晩と対照的に何も感じない一切の凪。
星空を見上げながら、昨夜食べ損ねた夕飯を食べることにした。
これが夕食なのか夜食なのか、はたまた朝食なのかはボクにもわからない。
べしょ濡れのテントをパッキングして午前3時半に五色ヶ原出発。
本日は縦走最終日、残す行程は立山まで。
室堂のターミナルを午前中、遅くとも午後イチのアルペンルートで出て信濃大町駅へ向かうという行程となる。
室堂へ向かうだけなら時間は十分すぎるが、欲張りなボクは立山三山の縦走、温泉、昼食とソフトクリームまで堪能して帰りたい。
となると、この時間に出発しても時間に余裕があるわけではない。
■五色ヶ原~立山
時間に余裕があるわけではないのに、絶景がボクの流行る足を止めに掛かってくる。
昨晩の雨が嘘のようなDAYBREAK.
五色ヶ腹を出て獅子岳、龍王岳を越えて立山雄山にいたる間のこの景色は、ここまで歩いてきた北アルプスからのご褒美だろうか。
シンと張りつめた空気が漂うこの絶景の中をひたすら歩く。
■立山三山(雄山~大汝山~富士ノ折立)
雄山では、山頂神社でご祈祷を行っていただき、大汝山~富士ノ折立とサクッと三山を縦走。
雷鳥沢キャンプ場に降って河原で昼食を。
縦走の締めはやっぱり《 マウンテングルメラボ 》
新味の『香ばし海老のレモン麻婆飯』を、雄大な立山の絶景を一望しながらいただく。
疲れた体に染みわたるアジアンな風味が堪りませんなぁ。
その後、温泉に浸かって、ソフトクリームを頬張ってターミナル前で記念写真を撮って今回の5泊6日の山行は無事終了!
最終日のテント泊のタイミングだけ、ここぞとばかりに豪雨に打たれたときには、その引きの強さ?にもはや笑ってしまいましたが、終始晴れ渡った山歩きを思う存分堪能して、没頭した5泊6日となりました◎
前編を合わせてここまでご覧いただきありがとうございました!
今回のルートや装備で気になったことがあれば、お気軽にお問い合わせください!
それでは。
-大田-
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